「…歌いたい」
「Ah?歌えばいいじゃねえか」


縁側に座り、は空をぼうっと眺めながら呟いた。

隣に居た政宗は、呆れたような声を出した。


「てめえの欲求はよくわからねえな…。ほーれ、歌え。聴いててやっからよ」
「違う!!こんな所じゃなくてねえ、もっと、観客がいてさ、ドラムとかベースが…あああライブやりたいんだよー!!」


政宗は一度きょとんとした後、理解不能だなとため息をついた。


「政宗!!理解不能でいいからさ、なーんかどっか場所作ってよ!!」
「場所?」
「うん!!宴会でいいからさー!!幸村とか佐助とか、元親とか元就とか呼んで」
「呼んで?」
「歌う!!」
「だめだ」

間髪入れずに否定する政宗に、は眉根を寄せた。

「なんで」
「手前の歌なんざ、全員知ってるだろうが」



幸村には子守唄だとかなんとか言っときながら、でけえ声で怒鳴り散らして

……

その声のせいであの忍も眠れず

…………

元親とは意味わかんねえ即興の歌、一緒に海に向かって歌いだして

………………

元就にはオクラの歌を作ったとか言って無理矢理聴かせて

……………………うっさい



「苦情来るのはどこだと思ってんだ」
「好きなんだから仕方ないだろが…」
「ま、その調子でいてくれたほうが俺は助かるが」
「何それ?」

突然政宗がの肩に手を回した。



「お前のマジの歌声はスッゲエ綺麗だって、俺しか知らねえだろ」



囁くように



「俺のためだけに歌えよ。なあ?」



吐息がかかるほどの距離まで近づいて


けれど



「あんたに私が縛れるとでも?ちょっと調子乗りすぎじゃない?」

は余裕を見せていた。


「ちっ、つれねえの」

政宗も予想はしていたようだ。

呆気なく手を離し、を小突いた。


しかしここで疑問が1つ。


「…マジで歌った事なんてあったっけ?政宗の前で?」
「正確には俺の下で?」

……………………


「鳴き声のが正しいか?まあどっちでもいいわな」
「…おい」
「あ?そうか、なァんだよ、最高の場所で歌ってたんじゃねえか。それでも不満なのか?贅沢だな」
「…政宗」
「…今日も、歌えよ。なあ?上でずっと聴いててやるよ…」
「…ね、…政宗」


の口から発せられたのは、求めるような声で


政宗はゆっくりと唇をのそれに…





「俺の下俺の下って、それくらいしか体位知らないの?」

「……」

「…あ、政宗、青筋が」

「…………」

「あ、やべえかも…。ええと、政宗様、乱心めされるな?」

「覚悟しやがれ…」




この時の政宗の眼光は

戦場で魅せるときのそれだったとかなんとか。














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JOKERさん、10万打おめでとうございます!!
素敵過ぎるムゲン頂いちゃって…あわわ…いいいちおう、お礼夢でしたっっ…!!

ヒロインは、捏造JOKERさん…(アワワ馬鹿やっちゃったのに喜んでくれたよJOKERさんだいすき…!!(落ち着け
JOKERさんは素敵なお姉様ですよ…!!
勝手に妄想(ギャー!!)してしまいました…!!
許可頂きましたので、展示させていただきますっっ!!

こんな話、受け取って下さり、本当にありがとうございましたー!!