政宗は腕の打撲した部位に薬を塗ってもらっていた。

「くっそー!!小太郎め、なんで体術なんだ…!!俺刀持ってたのになめられたもんだ…!!」
「なぜ小太郎に挑んだのですか?」
「幸村と決闘してたら、猿飛に背後とられて羽交い締めにされて、はい今日はここまで〜なんて言われたんだぜ!?忍との戦い方をマスターしたかったんだが、もっとこう…消えて背後に回るとかで、気配察知の鍛錬したかったんだが、あいつ正面から堂々と攻撃ばっかでよ!!」
「まぁ、忍にも個性がありましょう。他に痛む場所は?」
「特にねぇ。まぁ、やられてばっかじゃねえけどな!!」
「というと?」

政宗は得意気な顔で、自分の頬を人差し指でスッとなぞった。

「一本、筋を入れさせてもらったぜ。」
「というと、今頃小太郎はに手当てしてもらってるでしょうな。」
「うおおおくやしい!!」










は小太郎の頬の傷口を綺麗に洗った後、切り傷に効くという薬を塗っていた。

「そんなに深くなくてよかった。でも、小太郎ちゃんの回避能力凄いのに…政宗さんも容赦ないなあ…」
「……。」

大人しく正座をする小太郎からは、悔しいとも良くあることだと割り切ってるとも、何も感情を感じなかった。

「綺麗なお肌に傷が残ったら大変なのにね。ふふ。」

冗談めいて笑うに首を傾げる。
自分の肌が綺麗だと思ったことが無いし、顔に傷がついたら大変なのは女性の話だ。

「可愛がりすぎじゃないの?は…」
「え?佐助?」

が声に反応して振り替えると、佐助が風呂敷に包まれた何かを持って立っていた。

「お仕事?」
「…偶然とはいえ助けてもらったから、小太郎に贈り物。」
「そうなの?」

それを聞いたは、佐助と小太郎の間から退き、二人を交互に見た。

「お手を煩わせて、悪かったね」
「……。」

小太郎は一度に視線を送ったが、がにこっと笑うと、大人しく佐助から品を受け取った。

「まぁ、俺様としては小太郎が危ない時に助けに入って、それで貸し無しにしたかったんだけど、大将がねぇ…」

頭をカリカリ掻いて眉根を寄せた。

「私が言っていいのか分からないけど、わざわざありがとうね、佐助。」
「いや、ドジした俺が悪いんだし…というか…邪魔してない?俺様…」
「邪魔?」
「なんか、なんつーの、仲良くしてたからさ…一応、機会伺って現れたつもりだけど。」
「私と小太郎ちゃん?気にしないでよ、そんなの…」
「………。」

意味が分からないといった顔のに、微妙な感情であることが感じられる小太郎の雰囲気に、佐助はため息をついた。

「お二人さんは可愛いねー…」
「え?」

佐助はの背後に回って座り、手を回した。

「え…何…」
「こーゆーことしたいとかないの?」
「ぎゃああ佐助!!何!!ちょ…」

佐助はの胸をいきなり触り出す。
怒って殴りたいが、上手く押さえつけられて手が届かない。

「ちょっと…冗談やめて…」
「冗談じゃないよー。だって男女がさ、全く何もないとか逆に不健全だよ。小太郎…男が好きとか言わねぇよな?」
「……。」
「あれ…」
佐助は、小太郎はすぐに自分に攻撃してくると思った。
しかし正座をしたまま動かない。

「こたろー?」
「……。」
「さすけぇぇぇ!!」
佐助は更にの下腹部に手を伸ばし、一番敏感なところを撫で始めた。

「あっ…」
「やっぱここ好き?ぴくんて反応可愛いね。」
「嘘でしょちょ…佐助っ…ストップストップ…!!」
「なるほど…。わかったよ、小太郎…。独眼竜とが抱き合ってるのを見て、自分もを抱きたいって願望、あったんだろ?」
「はぁ!?何言って…!!」
「!」

どきりとした小太郎の反応に、一番慌てたのはだった。

「えっ…政宗さんと私が…とか…えっ…まさかそんな…」
「護衛してんだし…見ちゃうでしょそりゃ。ヤッてる時ってさすがに竜の旦那も隙できるだろうし…」
の顔が真っ赤になる。

「……。」
「こ、小太郎ちゃん…なんでジリジリ寄ってくるの…?」
「そりゃが可愛いから抱きたいんだろ?よかったね。」
「よかったねじゃない!!こういうのはっ…好きな人と…」
、俺らのこと嫌い?」
「嫌いじゃないけどっ!!こういうのは違うよっ!!で、出来ないよ!!やだ…」
「うーん、まぁわかるよ。でもちょっと我慢すれば楽しくなるよ。」
「やだって…!!」
「俺様もの可愛い顔が見たいんだよ。…ごめん、なんかやり過ぎちゃったら引き下がれなくなった。」

佐助の顔を見ると、わずかに頬が赤くなっている。
そして異様な雰囲気に、は小太郎が佐助を助けたのが遠い過去ではないことを察する。
昨日今日、命のやり取りをしたのだろう。

戦後の政宗の纏う空気と、似てるのだ。

「っ…ん…」
佐助が鎖骨を撫でる。

「うん、色っぽいよ。」
「やめてよ…声…でちゃうよ…」
「出していいよ。どんどん大歓迎ー。聞こえないようにこの部屋に術使ってるから。」
「えっ…な、なんでそんなに用意周到…!!」
が可愛いから、我慢できない。それ以上の理由、要る?」
「!!」

佐助と話していると、小太郎がに覆い被さるような態勢になった。
の頬に手を添え、ゆっくりと唇を近づける。
それに驚いたは目も唇もキュッと結んだ。
だが佐助にうなじを舌先で舐められ、びくりと反応して声を漏らし目を開く。

「っ…」
「………。」

小太郎は優しく口づけ、舌を控えめに入れてくる。
優しくしてくれることに少し安心感を覚えたが、それも束の間だった。

舌の動かし方が、政宗とそっくりなのだ。
ゆっくりとのものと絡ませた後、吸ったり、口内に深く入れてみたり。
確実に見られている。
そして小太郎に、はこうされるのが好き、という認識がされているに違いない。

政宗がしてくれる行為が好きなのだ。
小太郎が自分を可愛がってくれるなら、小太郎のやり方でやってほしい。
しかしそんなこと言えるわけがない。

なによりそんな事を考えた自分が、誰にでも抱かれる淫乱のようで嫌だった。

「わ、私…軽い女になりたく…ないよ…」
「じゃあもう少し警戒心持ちなよ。特に俺には気をつけてね。」
「佐助…なんでそんな意地悪…友達って…思ってたいのに…」
「肌を重ねることもある友達じゃダメかなぁ?ダメか。失言、ごめんよ。」
「ひ…」

小太郎に両胸を揉みしだかれ、佐助は秘部に指を挿れてくる。

「あっ、あ…やめ…」
「すっげぇ。挿れたら気持ちいいだろうな…狭くて暖かくて…ヒダが絡み付いてくるよ…欲しい?」
「…!!」
「俺様の言葉攻めに小太郎が反応してんじゃないよー!!何さ、が良い顔でもしたの?俺様の位置からじゃ見えないんだもんなあ…」
「あ…あ…っさすけぇ…こたろ…ちゃ…」
「喘ぎ声がエロいからまあ我慢するかな…っと、、ノッてきたね?濡れすぎて垂れてきたよ…」
「頭パンクしそうだよっ…こわいっ…」
「まだまだこれからなんで我慢我慢。」

垂れた液を佐助は指で絡めとり、後ろに手を回す。

「え…」
「前に2本は流石に耐えられないでしょ?形変わって竜の旦那に怒られたら大変。口だと声が出せないし…これにしよ。」
「む、無理!!無理!!入らない…」
「そうだねぇ、まぁ小指からいこうか。」
「ひ…!!」

の後の穴に、佐助の濡れた小指がゆっくりと入る。
筋肉を弛めて拡げようと、優しく動かしている。

「あ、あ…嘘…汚い…そんなとこ…汚いからぁ…」
「気遣ってくれてありがと。汚くないから大丈夫。ヒクヒクして可愛いなぁ…この位なら平気そうだね。」
「平気じゃ…な…」

初めての感覚に違和感がありすぎる。
気がつけば涙が溢れて視界がぼやけていた。
流せば佐助はやめてくれるだろうか。

「いやぁ…」
腰を捻り、指から逃れようとする。
しかしこれは逆効果だった。

「やらしー…。こんな腰の動きでいつも竜の旦那の精液絞り出してるわけだ…」
「ちが…」
「違わないよねー?ねぇ小太郎?」
「あ…」

小太郎は胸を弄んでいた右手を離し、自分の反り立つものを支え、の濡れた部分に当てがった。

そしてゆっくりと埋めていく。
抵抗なくすんなり受け入れてしまった自分に、はショックを受けた。

「あ、ああっ…」
しかし根本まで入ると異物感でいっぱいになる。
肉を隔てて、佐助の指も動く。
何が何だかわからない感覚には息を荒げた。

「はあ、あ、あっ…ふあ…」
「俺様も挿れたいな…でもまだ2本しか…」
「へ…?あ…も…わかんな…」
2本入っているということすら佐助の言葉で初めて分かった。

「もうちょい濡らそう。小太郎、動いてー」
「え…きゃあ!!」
を突き上げるように深くを抉る。
痛みより気持ち良さで体が震える。

「こたろーちゃ…そこ弱いのっ…あ…ひゃ…」
「その調子〜。こっちの締め付けも良い感じだ。じゃあ俺様もでっかくなる前にそろそろ…」

佐助は小太郎の動きを止めさせ、ほぐした部位に硬くなり始めていたものをゆっくり挿入しはじめる。

「いやぁ!!むり、だめぇ!!は…入らない…!!」
「大丈夫。半分までいった。」
半分と言われてもなんのことか考える余裕もない。

そしてまた小太郎が動き出す。

「な、なにこれ…ああっあ…」

「っ…」
「はっ…小太郎のが動いてんの分かるわ…」

の力が完全に抜けてしまったが、佐助に寄りかかっていいのか小太郎に身を預けていいのか分からないので座位のまま耐える。
それを察した佐助がの背を軽く押す。

「…小太郎の肩に捕まりな。」
「う、うん…うん…」

小太郎がを支えながら仰向けに横たわる。
胸の上で息を荒げていると、髪を撫でてくれた。

「やっぱお仕事は俺様に任せてね〜。主導権あった方がらしくできる。」
「…!!」
「あっ!!ああっ!!ひゃあああ!!」

佐助が口元を上げ、楽しそうに腰を動かす。

「あっああ…あっ…あっ…」
「スゲ…締まって…」
「ああ!!さすけっ!!速いよっ!!まっ…待ってよ…い…」
「イッちゃう…?」

屈んで耳元でそう囁くと、は恥ずかしそうに身を捻る。

「分かってるって…もう痛い辛い通り越してるよね…。気持ちいいって喜んでるもん。…いくよ?」
「やっ、あ、あー!!あっあ…」
「っ…!!」
「ひゃっ…」

が体を震わせた瞬間、小太郎もを抱き締め達する。

「同時に!?いやいや、愛だねぇ…っと…!!」
「あ…!!」
佐助も深くを突き上げ、息を荒げて止まった。

「はは…出しちゃったよ…ごめ…」

佐助が抜き、脱力しきっているを支えて起こして、小太郎のものも抜く。
トロトロと2人の白濁液が大腿を流れる。

「あ…ひ、ひどいよ…中…」
「!!!」
「こ、小太郎ちゃ…!?」

泣きそうになったを見た小太郎はがばりと起き上がり、ヒクヒク反応している秘部に指を挿れて自分の出したものを掻き出し始めた。

「そうじゃな…あっ…ああっ…も…敏感になって…ひ…」
「……。」
「あ…」

出せるだけ出すと、股に顔を埋め、まだ弛んでいるところに舌を入れて舐めたり吸ったりを繰り返す。

「よく出来るねぇ…それ自分のだろー?のと混じって美味いとか言うなよ?」
「……。」
「さっきまでガンガンに腰打ち付けてたくせにここまで気遣い素晴らしいねぇ。…俺様知ってんだからな。止まらねーって感じで…俺それに合わせて動いてたんだからな」
「……。」
「ひえぇぇぇ…」
今度は後の穴に指を挿されてぐちゃぐちゃと掻き出される。

「あっ、何俺のまで掻き出して…いやそりゃやるつもりだったけど…そんな汚そうに扱わないでくれる!?」

小太郎の指に絡み付いた佐助のものはペッペッと払う。

「なんでもいいからもう刺激やめてぇ…」
「あー、、もし竜の旦那だけじゃ満足できなくなったら、俺と小太郎が相手を…」
「そんな自分嫌だー!!」















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佐助と小太郎で「可愛がられながら裏」というリク頂きました。ありがとうございました!!

可愛がられてないような急展開になっ…た…みたいですみませ…