一部の伊達軍兵士たちが遊郭で羽目を外して遊び倒し、金が払えなくなった…そこまでならツケにしてもらってまた払いに行けば良い話だ。
だが彼らは依然にも幾度か同じことを繰り返していたため、小十郎の耳に届くこととなった。
早急に金を払うことを店側に約束し、厳重注意を行った。
「ここか…。」
店の場所が書かれた紙の切れ端と周囲を見比べ、は呟いた。
成実に連れられて訪れたことがあり、その際は非常に気にいられていた。
そのこともあって、金を届ける役にが指名されても不思議がる人間はいなかった。
「ごめんくださーい」
金子と菓子折りが包まれた風呂敷を大事そうに抱えて足を踏み入れた。
すると奥から、来た!と沸き立つ声が聞こえ、数人の足音が迫り来る。
「えっ?」
「いらっしゃい!さぁ上がって!」
花魁とみられる華やかな女性たちに手を引かれ、歓迎される覚えもなく混乱のまま、中へと招かれた。
城に戻ると小十郎が申し訳なさそうな顔で茶を淹れてくれる。
「すまねぇな…疲れただろう。」
「いえあの…綺麗なお姉様方に囲まれて、お話を聞けました…勉強になりました…」
一体何の勉強…?と疑問に思ったが、小十郎はあえて口にしなかった。
女性には女性の世界があるのだろう。
「………」
思い出して顔をしかめる。
政宗とのことを散々聞かれた。
なんとか誤魔化したが、ある一言が頭から離れない。
『女は受け身だけじゃ飽きられちゃうのよね〜…攻めたり引いたり…それが楽しかったりするのよ!ちゃんも知りたかったら教えてあげるからね。』
「…飽きられる…」
「どうした?」
「いいえなんでも…」
夜になると政宗に呼ばれる。
身支度を整えて薄く化粧をして、よし、とつぶやき気合いを入れた。
「政宗さん、失礼しま…」
最後までいう前に戸が空いて手を掴まれ中に引き寄せられる。
布団の上まで来ると、すぐに抱き締められて耳や首筋を舐めてくる部屋の主に動揺してしまった上、名を呼んでもストップと言っても行為はやめずに、なんだ?、と聞くだけだった。
勇気を出して、政宗の下腹に手を伸ばす。
するとピクリと反応しての顔を覗き込む。
「…今日は積極的なんだな…?」
「……政宗さんだって…」
着物の合わせから手を忍ばせる。
「もう濡れてるよ…?」
「うるせぇ溜まってんだ…分かるだろ、いつぶりだよ?」
が先に政宗の着物の帯を解く。
勃ち上がったものを手で掻きながら乳首に舌を這わす。
「…もう少し強く握っても大丈夫だ」
「うん…」
力を込めて掻くスピードを上げるとまた少し大きくなった感触を受ける。
「ふ…」
政宗の白い肌にキスをしながら徐々に体制を下げていく。
膝立ちになって、肉棒を舌で優しく舐め回す。
「…美味そうに舐めてくれて嬉しいねえ…」
目を閉じているから分からないが、政宗が笑っている気配がする。
美味そうになどという形容、自身は今どんな顔をしているのだろうかと羞恥で顔が赤くなる。
だが言葉に負けて離してしまってはいつもと変わらない。
「ん、ん…」
亀頭を咥えて舌で愛撫していたところで、政宗がの髪を掻き上げながら名を呼ぶ。
「座ってもいいか?」
咥えたままコクリと頷き、口を離した。
足を投げ出して座るとすぐに続きをしようとしたが、手を頬に添えられ制止されたため政宗の顔を見上げる。
「お前もこっちにケツ出せよ。俺もする。」
「だめ!!」
「??なんでだよ?」
恥じらいでなく、真剣な顔で断られたため目を丸くする。
「今日は、私がリードするんです!!」
「お前が?」
「うん。政宗さんを気持ち良くする。どこが良いのか言ってごらん!!」
ムードの無い投げやりな言葉に笑ってしまう。
「おう、じゃあ頼んだ。頑張れよ。」
「うん!」
誰かに何か吹き込まれたのだろうかと考えるが、一所懸命奉仕する姿に嫌なものは何も感じなかった。
無意識なのか試行錯誤しているのか分からないが、随分と上手くなっている。
唾液をたっぷりと出して、緩急をつけるのも覚えてきたらしい。
単に疲れたから休む、としているのかもしれないが。
「…っ…」
手を激しく上下に動かされて先端を強く吸われて達しそうになる。
いつもより早いのは溜まっていたからだろうか。
「………もういい…」
「!!」
喜ぶ顔を見て、政宗はしまった、と思った。
イキそうなのを察したのだろうか。
「おい…ちょ…!!」
「ふぐ…!!」
先程より深く咥えられて吸われながら舌が裏筋を捉えて刺激する。
どこで覚えたのか思いつきか分からないが、手が睾丸に触れて優しく弄ぶ。
「おま…!!出すぞ!?いいのかっ…よ…」
確認する前に果ててしまい、の体が一瞬ビクリと震えた。
「……!」
コクン、と飲み込む音が僅かに聞こえる。
じゅるじゅると音を立てて政宗のものを丁寧に吸ってようやく口を離した。
「気持ち良かった?」
「イッたんだから分かるだろうが…」
「言ってください。」
「…気持ち良かったよ。」
手でおいでおいでをされて、は政宗の太腿を跨いで座って向かい合う。
首に腕を回して抱きつき、先程政宗にされたように耳をぴちゃぴちゃと音を立てながら舐め回す。
政宗の指がの顎に添えられて促されるまま首を動かすと、深い口づけを交わされる。
「まさむね、さ…」
「…は…?なんだよ…?」
「っは、あ…さっき、私、飲ん…ん、あ…」
「おう…嬉しそうに飲みやがって…」
政宗に胸を急に鷲掴みにされて眉を顰める。
乳首を指で摘ままれてこねられたと思うと、全体をもみしだかれ、強い刺激に翻弄されそうになる。
「嫌じゃないの…?政宗さんのがさっきまで…口の中…」
「味しねえよ…甘い。さっきまで意地悪だったのに優しくなったな?」
そう言って口を離すと、はっとしたの顔があった。
「ええと…」
「挿れてくれませんかねェ?さん?」
首を傾げておねだりの言葉をからかう様な口調で発したが、はそれに不快感は無いらしい。
少し緊張した面持ちをした後、ニコッと笑った。
「も、もう一回言いなさい!」
「聞こえただろうよ…」
「いいからもう一回!!」
仕方ねえなとふっと笑い、一呼吸置いた後、政宗は切なそうな顔をした。
「…もう我慢できねえ…。挿れて気持ちよくしてくれよ…」
「どこに?」
その質問には顔を近づけて答える。
「お前の」
「!!!ひゃっ!!!」
発すると同時に、の性器に触れる。
「ここによお…深ァーく挿れてくれよ…」
「ちょ…あ…!!!」
政宗が口の端を上げたのは、全く触れていないにも関わらず垂れるほどに濡れていたからだった。
指がスルリと入っていき、動かせばぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に響く。
「ふあ!あ、あん!!」
入口をほぐすようにかき回すと、指を引き抜く。
「…腰、落として…自分で挿れられるか?」
「は、あ…で、できる…」
政宗の肩に手を置いて支えとし、腰を浮かせて政宗の先端と陰部を接触させる。
「す、げ…ヌルヌル。そのまま腰動かせ…」
「こ、こう…?」
最初はわずかに動くだけだったが、気持ちよくなってきたのか徐々に大胆に腰を前後に大きく動かして体液を擦り合わせる。
「あ…も、挿れるよ…?」
「…ああ…」
ゆっくりと沈ませると、一瞬のキツさを感じた後は互いの熱を心地よく感じあう。
「俺の舐めながら興奮してたのか…?お前の中…熱いわ絞めるわドロドロだわ…」
「政宗さんのが大きいんだよ…!!全部入ってない…」
「ゆっくり…動かせ…」
「…っ…さっき、出したばっかりなのに、大き…」
腰を上下左右に動かして、異物感を慣らしていく。
「気持ちい…?政宗さん…」
「気持ちいいぜ…?」
「ふふ…可愛い…」
へらへらと笑いながら胸を揺らせて腰を振って、頬を赤く染めている。
付き合ってやろうかと考えていたが、苛めたくなって仕方なくなった。
「…気持ちいい…また、イキそうだ…」
「いいよ…?いつでも…」
「そうか…」
その言葉を聞いたと同時に、の腰を両手を伸ばして掴む。
そして一気に下から貫いた。
「ああああ!!!」
悲鳴に似た声を上げて、が前のめりになる。
「いつでもイって、何回でも出していいんだな…?」
「ふあ、あ、あああ!!まって!!ああ!!」
「どうした?腰振ってくれよ…痙攣じゃなくてよ…」
瞳が潤んでいるのが見える。
政宗は舌をぺろりと出して、脳内で、いただきます、と呟いた。
挿入したまま押し倒し、休まずすぐに腰を打ちつける。
「あああ!!あ、ああ!!や、やああ!!ィ、く…私が、ィ…ちゃ…」
「おいおい聞こえる聞こえる。声が大きい…ただでさえぐちゃぐちゃパンパンうるせえのに…」
そんなことを言いながら、の反応を楽しむ様に激しく深く犯し続ける。
「やだ…やだ…今日は私が…!!」
「嫌なのか?」
思い切り突いたところで動きを止める。
「ぬ、抜い…」
「動かしたらお前イッちゃうんだろォ?」
根元まで深く入った状態でさらに奥を抉るように動かせば、から甘い声が漏れる。
「ふ、ああ…」
「イヤラシイ顔だなぁ…?」
「も、もう…して…」
「何をだよ?」
だらしなく股を広げて脱力するの腰に腕を回してわずかに持ち上げる。
これがが一番感じる角度だと知っている。
「つづき…して…」
「遠慮はいらないみたいだな…?」
政宗の腰が無意識に揺れる。
これ以上は彼の我慢も続かない。
「お、おもいっきり、してくれていいから…!!」
「お前がリードしてくれるんじゃねえのかよ?まあいい、ぜ!!」
「ひゃああああ!!あ、ふあ、あ、おく、奥、きもち、い…」
激しく腰を動かし、舌を絡め合って愛し合う。
息遣いが激しくなり、切なそうな顔をする政宗が愛おしくなり、腕を伸ばして包み込む。
「まさむねさぁぁん…!!」
「犯されてんのが似合うぜ…お前は、よ…っ…」
「そんなこと、な、あ…!は…はひ…!!まさむねさ…出すときは、言ってよぉ…!!」
深く突いたところで動きを止める。
強く抱き合って、互いに呼吸を整える。
「…ha…大丈夫か?」
前髪をかきあげると、頬を真っ赤にしてまどろんだ顔をしていた。
「大丈夫…」
「誰かに何か言われたのかよ?いつも受け身のくせに…」
「た、たまには…」
「たまには?」
「…積極的にいかないと…飽きられるかもって…」
「……馬鹿か」
飽きねえよ、と一言呟かれ、またきつく抱きしめられる。
「…でも政宗さんのイキそうな顔可愛かったな…」
「…お前黙れ…」
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裏夢が苦手な管理人ですこんばんは
政宗様余裕がないです頑張ってくださいええ、すみません私が頑張ります
「攻守逆転がんばるぞ!と勇んでみるも、結局おいしく頂かれてしまうヒロインさんな裏」というリク頂きました!
リクありがとうございました!!