軽い気持ちで読みましょう
***赤ず●んちゃん***
昔々ある村に、可愛い可愛い赤ずきんちゃんがいました。
優しい赤ずきんちゃんは病気をしているおばあさんの元へお見舞いに行きます。
「お館さまあ!!今から心労で伏せている佐助おばあ様のところへ行って来ます!!」
「うむ!!行って来るが良い!!」
幸村赤ずきんちゃんは籠に佐助の大好きな日本酒と自分の大好きな団子を入れて、元気に家を飛び出しました。
森の中へ入っていくと、赤ずきんちゃんは狼に出会いました。
「こんにちは、赤ずきんちゃん」
「殿!!」
「殿!じゃねえ!!ここでは狼なの!!」
「む、そ、そうなのか…狼殿!!」
狼殿というのもおかしいが、気にしないこととした。
「どこへ行くんだい?赤ずきんちゃん」
「佐助の元に、お見舞いだ!!」
「何を持っているんだい?」
「佐助の好きな酒と、団子だ!!」
団子は私用だろう。
狼は考えました。
「赤ずきんちゃん…美味しそうだ。佐助は婆さん役だから不味いって事で…団子も酒も赤ずきんちゃんも、全部頂いちまおう」
「狼殿?」
「赤ずきんちゃん、お婆さんの家はどこだい?」
「この道をまっすぐ行ったところだ!!」
「ねえ、赤ずきんちゃん、周囲に綺麗な花がいっぱい咲いているよ。お婆さんに、お花を持って行ってあげたらどうだい?」
「…佐助に、花…」
「(無理があったか…)綺麗な花は、心を和ませる。」
「そうか、そうかもしれぬなあ…うむ。では…」
赤ずきんちゃんがしゃがみこみました。
その隙に、狼はお婆さんの家を目指して走り出しました。
赤ずきんちゃんは、花を一輪だけむしり取って、立ち上がりました。
「これでよいな!!」
狼さんは、こんな展開でも焦りません。
「平気よ!!こんなの想定内!!」
独り言です。
赤ずきんちゃんは、急に消えた狼を心配しながらお婆さんの家に向かって歩き出しましたが、ある地点で急に立ち止まりました。
「おお、なんて打ち込みがいのあるカカシ!!」
狼さんの仕込みでした。
槍でのすさまじい攻撃の音を気にせず、狼は佐助おばあさんのお家へ向かって走り出しました。
お家に着いて、とりあえず窓から中の様子を窺います。
「…ベッドに、居るわね…」
コンコン、とドアをノックする。
「…誰?」
佐助の気だるそうな声が聞こえてきました。
「佐助!!俺だ!!」
赤面しながら、狼さんはものまねしました。
「旦那!!いらっしゃい!!」
キイと扉が開くと同時に、狼さんはおばあさんに襲い掛か
「そんなに俺が食べたいなら、ベッドで…ね?」
れませんでした。
佐助が狼さんの攻撃をものともせず、狼さんを抱き上げました。
いろいろと、佐助にはバレバレでした。
「…へ?いや、あの」
「積極的なも好きだよ…」
耳元で腰砕けになるような甘い声を聞かされます。
「わわわわ私はじゃなくて狼っ…!!きゃあ!!」
どさっと、はベッドに投げられました。
「知ってるよ…狼の耳、尖った爪、小さな牙、ふさふさの尻尾…でも顔と体は、じゃあねえ…襲ってって言ってる様なもんだよね…」
「佐助おばあさんの役なのに普通に忍の服着てるよー!!幸村さんはちゃんと赤ずきん被ってたのにー!!」
ちなみに狼は尻尾と耳と牙と爪以外は普通でした。
コスプレみたいです。
狼は佐助に腕をがっちり捕まれました。
逃げられません。
は耳を伏せました。
目は涙目で、尻尾は縮こまっています。
「…あらら、びびっちゃって可愛いねえ。大丈夫、俺様この先のストーリー知ってるし。俺がの腹の中に入るんだろう?」
「…わ、私が、佐助、食べるの…」
どういうやり方かは聞いてないが。
「うーん、そうしたら猟師に腹を裂かれて石を詰められちゃう…が可哀想だ…すぐに取り出せるぐらいのがいいだろ?そして猟師には、今後はこんなことしてちゃダメだ、ってお説教食らって、狼を改心させてめでたしめでたし。」
「…え」
「猟師は誰だか知んないけど、そうしよう。さあ、俺、ちょこっとの中に入るよ。痛いだろうけど、石を詰められるよりはマシだ」
なんか
このババア役、とんでもない事言ってないか?
「…ああ、そっか…旦那が来たら、旦那もの中に入らなきゃ…、安心して。後ろも前も、結合するのはちょこっとだけにするから、そんなに深くは挿れないから」
「佐助ええええ!!ここのサイト、年齢制限無いから!!というかこんなところで暴走するなー!!」
は暴れました。
そこへ
「佐助!!俺だ!!」
狼は救いの神だと思いました。
「鍵は開いてるよ」
佐助お婆さんはのほほんと返事をしました。
「うむ、でははいる…」
がちゃっとドアを開け、赤ずきんちゃんは硬直しました。
「ぎゃ…ぎゃああああ!!破廉恥!!破廉恥ー!!!!」
赤ずきんちゃんはパニックです。
「旦那、この狼さんの大きな耳は旦那の声をよく聞くために、大きな目は旦那をよく見るために、大きな手は旦那を強く抱きしめられるように、大きな口は、旦那を美味しく食べるためにあるんだって…」
佐助が言うと口説き文句にしか聞こえなかった。
「殿…そんなに某のためにっ…」
赤ずきんちゃんが覚悟を決めたような顔をして、ベッドに近づいてきました。
「うああああん!!助けて猟師さん!!」
狼は本気で泣き出しました。
そこへ
「Hey!!呼んだかこの俺を!!」
ドアを蹴破って、男が入ってきました。
なんとまあ、猟師は政宗でした。
手にはメスを持っています。
「聞いてるぜえ!!の腹に人が入ってるのを取り出すんだろう?イコール帝王切開だ!!俺のガキだ!!」
なんとまあ、猟師はとんでもない人でした。
「昨日、うっかりコウノトリを撃っちまってよ…どこかにガキを連れて行くのを邪魔しちまって、すげえ申し訳ないと思ってたんだが、ありゃ運んだ後だったんだな!!」
猟師はうんうんと自己完結しています。
「…なんで竜の旦那はこんなに純真なの…?」
全員の頭に頬に傷のある男の顔が浮かびました。
……あいつの教育か……?
「猿!!どけ!、子の名前は何がいいかねえ…」
政宗がメスをくるくる指で器用に回しながら一歩一歩近づいてきます。
「政宗殿!はこれから某との子を作るでござる!帰ってくだされ!!」
「何言ってんだ!!もうは孕んでんだよ!!」
「うーん、おかしなことになってきたねえ…」
「帰りたい…もう帰りたい…」
佐助とはベッドの上で正座して二人の様子を見ていた。
「が悪役やりたいって言ったんだよ?」
「たまには私が暴れたかったんだ…」
教訓。
慣れない事はするな。
■■■■■■■■■■■
政宗がピュアなのは童話だから!!
(そのうち怒られるぞ・・・)