***何か生えちゃった夢***
「政宗〜〜片倉さ〜ん」
大きな声で城の門を叩く男がいた。
「元親…」
出迎えたのは小十郎だった。
「よっ!!遊びに来たぜ!!これ土産!!」
「おお…」
渡された袋を覗くと、魚の目と視線が合った。
「お邪魔するぜ!!」
「あぁ…案内する…」
取り出すと、鮭だった。
「…?マグロじゃねぇのか…?」
「あ〜!!元親〜!!」
「!!」
が元親を見つけ、走り寄ってきた。
「元気にしてたか〜?」
「うん!!」
「はは!!そうかそうか!!」
の頭をわしわし撫でた。
「元親も相変わらずだなぁ〜」
「あン?良い事だろ?」
「うん!!」
「本当に可愛いな……」
「またまたぁ〜」
いきなり褒められ、は顔を赤くした。
「本当だぜ、…ほっぺたつやつやだなぁ?」
元親がの頬に手を添えた。
「小十郎さんの野菜のおかげだよ…」
「は本当に柔らかそうな体だ…」
「ちょっ…セクハラ〜!!」
はあはははと笑った。
「本当だって…食いてぇ…」
「食いたいって昼間っから…」
「この肌に歯ぁ立てて…骨まで…」
「…は?…も…元親…?」
は後退りした。
元親がおかしい。
「ん!?」
元親をじっと見つめていると、異変に気付いた。
銀色の髪の間に見えるちょこんとした丸い耳…
「…元親は熊に呪われましたか…」
丸い耳可愛い愛でたいと思うが叶いそうにない。
「に、逃げます!!」
「まてよ!!!!」
はくるりと回れ右をして、走り出した。
「どこへ行っても匂いでわかるぜ〜!!!!しゃぶらせろ!!!!」
「………」
その光景を政宗が目撃していた。
「………乳をか!?」
勘違いした。
「元親ァ!!許さねぇぞお前…」
政宗は元親のあとを追った。
「〜!!」
「わ〜!!やだやだ!!来ないでよ〜!!政宗さん助けて〜!!」
「をしゃぶるのは俺だ!!」
「ギャア何事ですかマジですか―!?何で組んでるの―!?」
「お前も食いてぇのか政宗…まぁ髄は俺がもらうぜ…」
「ずい!?ずいってどこだ!?乳首のことを四国じゃずいっていうのか!?そういわれてみりゃずいって感じかな…」
「なに言ってんだ政宗さん!?」
政宗と元親に追いかけられ、は怖くて涙目になってきた。
「小太郎ちゃん!!ダブル延髄チョップ!!!」
が叫ぶと、政宗と元親の背後に小太郎が現れ、一気に襲いかかった。
政宗と元親はばたりと倒れた。
「ありがとう小太郎ちゃん…!!」
「………」
小太郎が元親の頭を踏もうと足を上げた。
「だめ!!元親の耳触りたい!!」
「……」
「尻尾はいいのか?」
「あ…小十郎さん…」
鮭を抱えた小十郎が現れた。
「熊…尻尾短いから…」
「どれ…ああ、本当だ」
「ギャー!!」
小十郎は俯せに倒れる元親のズボンをずりおろした。
は自分の目を手で覆った。
「ふむ…以前の政宗様の尻尾ほどでは無いが、それなりに可愛いぞ」
「見えちゃうんじゃないの!?小十郎さん戻してあげて!!」
「どれ…お、見ろよ、鮭を顔に近付けたら揺れるぞ。はは、美味しそうな匂いに喜んでるんだな。」
「こじゅーろーさーん!!!!!!」
「大丈夫だ、前のほうは揺れてない。ははは」
「シモ―!!!!!!!!!」
は耳も覆いたくなった。
「、耳と尻尾消えちまうぞ?」
「も…もういいです…」
「そうか、まぁ、政宗様猫には衰るから、落ち込むな、」
「…はい…」
「…ん…いてて」
「あ…」
元親が目を覚ました。
目をぱちぱちさせ、状況把握しようと周囲を見回した。
「……」
「…………」
俯せのまま後ろを振り向くと小十郎と視線がぶつかった。
「…ギャー!!!片倉さんに青姦された―!!!!!!!」
「コラー!!!!の前でそんな下ネタやめろ!!!」
「小十郎さん人のこと言えませんよ!?…ってかあおかんて何?」
「「…………」」
「…なんだようるせぇな…」
政宗も起き上がった。
「あ、政宗さん、あおかんて何ですか?」
「ん…?そりゃ、青空の下で考える、の略だ」
「あら素敵」
「「違う―!!!!!」」
しかしそうはいったものの、小十郎と元親は本当の意味を教えられなかった。
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延髄チョップは危険なので皆さん真似しないでね(しないよ…
延髄には大事な中枢があるからね
ってか熊の尻尾って揺れるのかな…?(調べろ!!)