***奥州心の相談室***




「政宗さん」
「なんだ」

引き続き達は相談所に居ました。

「さっきからドアと窓がガタガタいってますが何でしょう?」
「小十郎の極殺モードかこりゃ」
「おっ極殺ですか〜」
「…」
「……」
「というと…」
「奴が来たのか…」

二人がこそっと扉を開けると

「おやおや、私は客だよ?そんな対応されるとは…心が痛むね…」
「てめぇ松永ァ!!ここから先は一歩も行かせねぇ!!!」

余裕をかます松永を遠さまいと、小十郎が威嚇していた。

「君は受付をしているだけだろう?私がどうするべきかはそこの二人に決めて頂こう」
「!!出てきてはなりません!!」
「えと…はじめまして〜松永さん…」
「ああ、卿とははじめましてだね」
「まぁ…落ち着け小十郎」
「しかし…」
「興味ねぇか?奴の悩み」
「それは…!!」

小十郎はしぶしぶ極殺モードを解除し、松永に背を向けた。

「…入れ」
「最初からそうすればいいのだ」
「てめぇ…」
「どうぞソファにお座りください!!」

は怖い小十郎に少しビビりながら、急いで松永を部屋へ促した。


「ほう…西洋的な空間だな…そちらの壺は何という「やらねぇぞ」
ソファに座らずうろうろする松永に政宗はさっさと座れとイライラし始めた。

「松永さんのお悩みとは…?」
は初対面で緊張したが、とりあえず笑顔で接した。

「…悩みを聞くならば」

松永がやっと政宗とに視線を向け、近付いてきた。

「解決を導き出すための協力をしてくれる…そういうことかな?」
「へ?」
「まァつながァ!!!!」
小十郎が再びキレだした。

「私は何も言っていないではないか…ふ…では…そうだな…」
「まぁまぁ小十郎さん、最後まで聞こうよ」

にこっと小十郎に笑顔を向けそのままソファに座った松永に向き直ると、松永はじーっとを見つめていた。

「お?」
「卿の欲しがる顔が見たい」

松永は少しも表情を崩さずそんなことを言った。

「…の」
「欲しがる顔…」
双竜にはまず最初にいやらしい方向の想像が頭を占めた。

「…何を?」
「卿は何が欲しい?」
お決まりの文句を、足を組んでその上に手を乗せて偉そうに言った。

「うーん…いきなりそんなこと言われても…」
「思い付かないのかね?卿にもあるだろう…何、隠さず言えば良いのだ。遠慮することはない。」
「松永…俺たちは悩みを聞くんだ。それ関係ねぇだろ!!」
「私は卿らのお気に入りらしいそこの子が欲しがる顔が見たいと言っているのだ。見たくて夜も眠れない。」
「テキトーなことほざくな!!今考えたろ!!」
「…政宗様…やはりこいつは斬ったほうが…」
「もう少し大人っぽくなりたいから…COA●Hの財布とか持ちたいかな」

はリアルな事を言いました。

「こ―…なんだね?」
「財布」
「…そうか」

松永はそれがどんな財布なのかうまく想像できず止まった。
政宗と小十郎は喜んだ。

やーいやーい困惑してやがんの良い仕事したぜ!!
それが何なのか俺たちにも判らねぇけどな!!

「持てば大人っぽくなる財布…それは摩訶不思議な…」

やーいやーい…

…本当だ!!!不思議だ!!

政宗と小十郎もどんな財布なのか判らず困惑した。

「ま、お金貯めて買いますよ」
「欲しいなら奪うと良い」
「奪うってそんな…ほら、得るための過程を楽しむのもいいでしょう?」
「過程…ふむ、そうだな。それには共感だ。」

はそれを得るために働いて金を稼ぐことを想像し
松永はそれを得るために捕虜を取り利用する事を想像しているのに

「不思議なことに気が合ってるぞ!?どういうことだ小十郎!!」
は…最強なのか…!?」

双竜は頭を抱えた。

「今度、一緒に食事でもどうかね?」
「え、いいんですか?」
「何誘ってるんだコラー!!!!!!!!!!!!」
これには政宗も激怒した。

「なに…どうせ人はすぐ死ぬ…このようなことをする機会があるのならばそれを楽しむも一興。どうだね、うちは火薬に困ってなくてね。望むならば卿のために花火を上げよう。」
「え、え、あ、えと…」
!?照れるな!!絶対食事に何か盛るぞ!?」
小十郎が慌ててのそばに寄り、肩に手を添えて絶対行っちゃダメだ!!と必死になって怒鳴った。
「失敬だな…まあ、それも機会あれば」
「ほらあああああ!!!!!!俺がぶっ殺す!!こいつはぶっ殺す!!」
小十郎が再び極殺モードになろうとしたとき、ひょっこり小太郎が顔を出した。

「風魔かね」
「あ、小太郎ちゃん」
「そうだ!!この男は小太郎利用しやがって…」
「どうだい、風魔、卿も一緒ならこの子も…」
「……………」

小太郎はの傍にとことこ寄ってきて、の前に座り込んだ。
そしてぎゅううとの膝にしがみついた。

「おや?」
「すいません、ウチの小太郎ちゃんはこんな感じなんで。」
「ははは、そうなのか、いや、これは面白い。」
「…………」
「あの風魔がね…ふふ…面白いものを見せて頂いた」

松永はすくっと立ち上がった。

「お」
「今日はこのくらいで帰ろうかね」
「もう一生来るな」

小十郎はまだぴりぴりしていた。

「…では、ここには来ずに…会えるようにせねばな…そのときは…風魔…」
小太郎がびくっとした。

「松永!!」
「冗談だ。」

ふっと笑い、背を向けて、松永は去っていった。

「…が…目をつけられた…」
小十郎は愕然とした。

「…大丈夫だ、はなかなか強い。信じろ。」
「…しかし…」
「まあでも…登場は拍手夢だけじゃねえか?」
「…それもそうですね。」
「こーたろーちゃーん」
「〜〜〜」
は小太郎の頭をくしゃくしゃ撫で回してのんきにしていた。

「…あ、そういえば小十郎、松永から相談料はもらったか?」
「…あ…」

近々…

と小太郎に貰いに行ってもらおうかな…

いろいろとオマケが付いてくるかもしれない…


なんだかんだで小十郎もを頼りにしていた。



















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松永さん好きすぎる…
松永さんと小太郎もなんかいい…!!そう感じてしまったのだよ…!!