***奥州心の相談室***




「…政宗さん、いつまでスカート?」
「俺のパンチラでも見るか?」
「暇だし…トランクスかボクサーパンツならじゃあ…」
「………」
「どっちでもないんだ!?な、何!?あ、ふんどしだよね!?もうそれ以外の選択肢は認めません!!」
「政宗様、客っぽいのが来ましたが通していいでしょうか?」
「いいぞ」
「あれ!?この話これで終わり!?」

小十郎に促されてやってきたのは佐助だった。

「あらら〜お二人さん本当に相談所なんてやってたんだねぇ〜。しかもなにその格好?」
「気にすんな。しかしお前が来るとは…猿飛…ひやかしならお断りだ。」
「佐助、なんか悩み?」
「忍が他国の者に相談事など…」

小十郎が眉間に皺を寄せたが、佐助はにへっと笑った。

「給料をあげてもらうにはどうしたらいいかなぁ〜って。竜の旦那の意見を聞きに。」
「ァん?」
「佐助、給料分の働きにはまだちっと足んねえか?ってセリフもあるよね」
「はいはい、そこらへんは考えない〜」

佐助がの口を手で抑えて、黙ってね?と優しく笑った。
はこくこく頷いた。

「…で?俺の意見?決まってる。功績をあげりゃいい。」
「本当ですか政宗様」

小十郎が即座に反応した。

「…た〜いへんだぞ。小十郎が本気出したらウチは財政難だ。」
「小十郎さん!謙虚な気持ちは忘れちゃダメだよ!!」
「おっと…済まねぇ…俺としたことが」

小十郎は冗談ですよと笑った。

政宗は帰ったら給料の見直しと片倉家の財政状況の把握をしようと考えていた。

「(小十郎…何か困ってんのかな…)」
「功績ねぇ…最もな考えすぎて逆に判んないなぁ。」
「ん?あ、そうかぁ?まぁ頑張れや」
「ちょ、今別な事考えてたでしょ!?一気にどーでもいい口調に!!」
「相談所開いたからにはちゃんとした意見言わなきゃ!!」
「あぁ……」

何をすればいいかうーんうーんと一所懸命考えるに、佐助は感激した。

は本当可愛いよねぇ〜!!俺様嬉しい!!」
「佐助!!やっとみつけたぞ!!こんなところに居たのか!!」
「直接聞いて」
「直接聞きな」
「うわ―!!!!テキトー!!!!」

幸村が突如扉を開けて入って来た。

政宗とのみならず小十郎まで拳をぐっと握って、さぁ言うんだ!!という気を送り出した。

「そんなすぐ言えたら相談なんてしないっての!!ああもういいよ―!!!!」
「さ、佐助!?」

ボッと佐助が消えてしまった。

「佐助!?どこへ行った!?」
「あ―なんかすいません幸村さん…」
「むぅ…」

幸村が懐から何やら封筒のようなものを取り出した。

「幸村さん、それは?」
「あぁ、いや、佐助は暑いのが苦手なのだが、先日某の私用で南へ行ってもらってな」
「うん?」
「戻って来た時、非常に疲れた様子だったのに、また何かあったら申付けよと言った…これはさすがに申し訳なく感じ…賞与を用意したのでござる」
「賞与…ボーナスのこと?」
「そういうことだな」
「………」
「………」

「なんとしてでも渡さねば…はは、理由を言ったら佐助は調子に乗るかも知れぬので黙っておくがな。では、某は失礼する!!」

「「「………」」」


後日

佐助から御礼の文が届いた。

これオススメだよ!!と記された菓子も一緒に届けられた。

達はすぐにもしゃもしゃ頂いた。

「…何にもしてないのにね」
「それは言うな」
「まぁ…本人がそう考えているならいいでしょう」
















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どうも佐助が可哀想ですいません