***オウムな話***





ある日起きたら

オウムになってた。


『え、え、え…ええええええええええええええええ!?』

は困惑しました。

『混乱しすぎダヨ』
『!!!!!あ、ぴーちゃん…!?』
『ウン。、夢じゃないヨ。』

…私、ぴ、ピーちゃんと喋ってる…!!

、昨日ぼくと喋りたいっていってたナ?』
『え、うん…。ピーちゃん…そ、それが叶っちゃった…』
『今日一日だケ、特別ダヨ。』

は羽を動かしてみた。

『私、白いオウムなんだ』
『ウン、綺麗ダヨ』
『ありがとう』

ピーちゃんは日本語がカタコトで可愛いなあと思った。
すると

「お、なんだなんだ?ピーちゃん、彼女か?」
「モトチカ!!」
「ピー…ピ、」

はモトチカと言えなかった。
練習が要るようだ。

「へえ…綺麗だなあ。よし、こっちに来な」

ピーちゃんが元親の肩に乗った。

は飛行の練習という事で飛んでみた。

、だいじょうぶ?』
『うん、飛べる!!風、気持ちいい』
『ヨカった』

部屋に入ると、元親がリボンを取り出して

「そうだな…」

の首に、スカーフのように巻いてくれた。

「同じ帽子ってのも、個性がないしな」
『ピーちゃんと、ちょっとおそろい』
『うん、嬉しイ。カワイイ、似合ってルヨ、
『ありがとう』

元親の肩に乗って、
「お」
は元親の頬に頭をすり寄せた。

「かわいいじゃねえか。ピーちゃんの嫁さんになるか?」
『モトチカ、だって知らないから言いたい放題』
『あはは!!だね!!認めてもらって嬉しいけど!!』
『モトチカ、のこと大好きなのに』
『ちょ、ぴ、ピーちゃん…』
『いっつもの事…』
「どうした?ピーちゃん、この子口説いてんのか?ピーピー鳴いちゃって!!はは!!頑張れよ!!」
『…モトチカにそういうこと頑張れってイワレたくナイヨ…モトチカこそ嫁さん貰わナイトもうヤバイよ…』

…ピーちゃんて、結構言う子なのね…!!!!

は元親にドンマイと言いたくなった。

『でも、家庭持って、大人しくなっチャったラ、寂シイな…ぼくモトチカとオタカラ探し大好きナンダ』
『元親も、そう思ってるよ』

ピーちゃんの表情はよく判らないけど、照れた気がした。

ピーちゃん、カワイイ…


元親が、黙ったピーちゃんを軽く叩いた。
頑張れと、煽っている。

『…、早く帰らなきゃ、ぼくと結婚させられチャウ…』
『ピーちゃん…』
『今日は、自由に飛べるカラ…明日にナレバ、戻るヨ。』
『ピーちゃんとお話できて、嬉しかった』
『ぼくも、楽しかった』

はピーちゃんにすり寄って、離れ、窓枠に飛び乗った。

「あ、帰っちゃうのか?また来いよ?」
「ピイ」
、またね。』
『うん、またね。』

ぱたぱたと羽を動かして、船を去った。

『飛ぶの、気持ちいいなあ…』

とりあえずこのまま、奥州を目指そう。





ピーちゃんは外をずっと見てた。

「だーいじょうぶだって、ピーちゃん、また来るって。何落ち込んでんだ?」
『…、カワイカッタ…』

でも

『結婚とか、ソウいうのは…』

ピーちゃんは、元親に近寄って

「モトチカ!!ガンバレ!!」
「お…おう?」

元親と、してくれるのが、

自分の幸せ。













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ピーちゃんは女の子かもしれぬ…!!
けど男の子にしちゃった…!!
これ一話だけの話ということで勘弁を…!!