***⇔夢吉+α***




は運んでる間、キィキィとしか言いませんでした。

小太郎は、のまいぶーむなのだと思いました。

「キィ」
「……」
こくり…

「キィ…」
「?」

寂しそうな顔…

小太郎はの頭を撫でました。

最初はびっくりしましたが、撫でてるうちに大人しくなりました。

「キッ」
「!!」

も小太郎の頭を撫で始めました。

けづくろいです。

「お〜い、…」
スパンと障子が開いたので小太郎が振り向くと、すごい不機嫌な顔の政宗がいました。

「…随分と…ラブラブな事で…」
「?」
「キー?」

は小太郎の頭を両手で抱き締めるような体制をしてました。
「政宗様…おや、、小太郎、仲が良いな」
小十郎は微笑ましいなといった感じに微笑んだ。

「小十郎にはそう見えんのかよ!?あいつら…」
政宗が怒鳴りました。
は驚きました。

「キッ!!キィ!!」
「「きい?」」

は四つん這いになって警戒しました。

―!?」
「取り憑かれたか!?まさか霊感が…なんたらかんたら!?」
「政宗様、知らないことを口走ってテキトーに誤魔化すのはやめましょう!!」
「…」
小太郎はのまいぶーむなのだと思いました。

「キッ!!キキ!!」

!!よしよし、怖くないぞ〜、おいでおいで」
政宗はしゃがみこんでに猫じゃらしをぱたぱたさせました。

「政宗様、この小十郎には(懐から猫じゃらしをだしたように見えましたが一体なぜ!?)猿が取り憑いてるように見えますが…」
「猿…?」

政宗がぱたぱたしてるとはじゃれ始めました。
猫か。

「…もしかして前田慶次の猿か?」

は猫じゃらしを捕まえようとしますがギリギリのところで政宗に引っ込められたり高く持ち上げられて取れません。

「…小太郎、連れて来てくれ」

こくり

小太郎が消えました。

「…政宗様…」

ぱたぱたするのをやめません。

「うらうら」
「キ!キィ…!!」

今度は猫じゃらしでのほっぺたを突きだしました。
はいやいや首を振ります。

何プレイだ。

「…楽しい!!」
「政宗様…いじめるのはいいかげんにしてくださいね…」

小十郎はにゆっくり近付き、とりあえず様子を見ました。

変わったところは特にない…

「キ」
「お?」

が小十郎に興味を示しました。

あぐらをかく小十郎の大腿に手を添えて顔を覗きました。

「キー…?」
「……」

いつもより黒目が大きい気がするし何もしてないのに潤んでキラキラしてて盛んにキョロキョロして

「…政宗様は近付いてはなりませぬ」
「危険なのか?でも慶次の猿だぞ?」
「…念のためでございます」

の貞操が危ないです…


小太郎が夢吉を連れてバシュっと現れました。
のおでこ夢吉のおでこをごつんとぶつけてあげました。

!!」

小十郎がの体を支え、政宗は目をじっと見つめました。

「…アナタ、張り紙見て来たヒトネ?」

なんか聞いたことあるネ

「猿にザビー入ってた!!向こうで何があった!?小太郎!猿返却してザビー連れて来い!!」
小太郎はえ〜?といった顔をしました。

「確認しなかったお前が悪い!!早くを戻すんだ!!」
こくりと頷き、また消えました。

「何事デスカ〜?ここ、どこネ?ケイジ殿と愛語ってたノニ…」

「混ざりたくねぇイベントだ…」

ザビーの入ったは政宗を凝視し、にっこり微笑んだ。

「アナタの部下、みんなアナタを大好きネ」
「っっ…!!」

ドキュンと政宗の胸を貫いた。

今度はくるりと小十郎に視線を向け

「…ワタシわかります、アナタ本当はイイ人」
「っ…!!」

小十郎も胸にドッキュンした。

「何故だ…あの南蛮人が言うと笑えるのにに言われると…」
「…正当な宗教に見えて来てしまいますね…」
「クソ…!!幸せな気分になっちまったぜ悔しい…!!」
「骨まで愛シテ…」
「そっ、そんな色っぽい顔して言うな畜生!!」
「政宗様!!気を確かに!!小太郎早くー!!小太郎ー!!」

バシュっと小太郎が手ぶらで現れました。

「小太郎!?しくじったか!?」
「…」
小太郎は文を政宗に渡しました。

『…大乱闘が起きて、私はてっぺんハゲのモブのザビー信者になってしまいました。こんな姿見られたくありません。私の身体を小太郎ちゃんに持ってきてもらうことにしました。こんな臆病な私は愛が足りないのでしょう…。しばらくザビー様に教えを請うことにしました。帰りは遅くなります。


えー!?

「なんかこれザビーに影響されてない!?…生が愛を語るのか…!?」
「政宗様、生って付けるのやめましょう…」
「俺のこと愛してくれるかな…」
「…ザビー…は」
金を愛しそうですが?

「…皆を愛してくれるでしょう」
「や、やだ…!!愛は俺だけがいい…!!小太郎!!を強制送還!!」
小太郎はまたえ〜?という顔をしました。

「…金出す…」
小太郎はしぶしぶ頷き、の身体を抱えて消えました。

「愛…ザビー教か…」
「政宗様!!入信だけは…どうか入信だけはやめてくださいねっっ…!!」

遠くを見つめる政宗に、小十郎は頭を抱えました。






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小太郎が反抗期!?
こんなのが最後ですいません!!
ちゃんと無事戻ったと思いますよ!!(投げやりだな!!