「元親と行ったらすごい楽しいと思うんだ!!」
「おー、嬉しい事言ってくれるね、」
「…学業に影響を及ぼさぬようにしろ。、遊ぶのは自由だが、テストが近い。元親の勉強を見てやれ。」
「う…うす!!」
元就はくるっと背を向け、行ってしまった。
「反省文はナシだな。よかったよかった。」
「う、うん」
「で、勉強は見てくれるわけ?」
「私でよければ」
「不満は何もねえな」
じゃあ早速、と元親はの手をとった。
「え?」
「いいだろ?ウチ来いよ」
「元親の家…」
「一人暮らしで危険がいっぱいだぜ?」
「……………」
は足を止めようと思ったが、元親は止まらないので引っ張られた。
「私、すんごいスパルタだかんね!!!!」
「おー、いいねえ、じゃあちゃんと出来たらご褒美くれな?」
「うわあ…」
うわあ…うわあ…とはぶつぶつ言い出した。
元親はそんなに振り向き、ぷっと笑った。
「冗談だ」
「…そうですか」
夕日をバックに笑う元親は、すごく絵になっていた。
「それにしても、は相変わらずだよなあ…」
「ん?」
「誰にでも優しいんだからやンなるぜ。勘違いする。」
「…」
が黙ったので、元親はの頭に手を置いた。
「はは、悪い悪い。だって、嬉しくなっちまうんだ。喧嘩後の奴なんて見て見ぬふりすりゃいいのに、来るんだもんな〜。」
「…別に」
はははと元親が笑ったが、はぼそっと言葉を発したので、慌てて耳を傾けた。
「なんだ??」
「勘違いしても…いいけど…」
「…………」
元親がの手を握ったまま、自分のポケットに入れた。
「わ、元親…」
「…デート、たのしみだ」
「う…うん…」
恥ずかしくて逃げ出したくもなったが、は顔を赤らめたまま、元親についていった。
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なんだこのまともな夢は恥ずかしい
元親ENDでした