「…なんでしょうこのカタベジまん…?」

ははじめて見た中華まんの名前を口に出した。

「お、、見る目あるな…」
政宗は嬉しそうにの肩に手を置いた。

「お前、それにしろよ」
「え?なにこれ、有名?」
「片倉小十郎の作ったベジタブルがふんだんに入った中華まん、の略だ!!」
「…………」

そ、そんな商売もしてるんですか…小十郎さん…

「俺、前コンビニで昼飯とか間食買うようになったときがあってよ、小十郎が栄養素の偏りを心配しちまって…」
「はあ…」
「小十郎がここの本社に売り込みに行ってよ…」
「…す、すげえな…」

は興味もあり、それにすることに。

「某はあんまんー」
「はいはい…っと」

政宗が中華まんを買うと、すぐに外に出て、皆に配った。


「ほら、
「ありがと」
「早く食ってみろ」
「うん」
政宗はの反応が楽しみなようで、笑いながら急かした。

はぱくりとかじりついた。

「…おいしい!!」
「だろ!?」
「いっぱい色んな野菜はいってるんだね!!」

自分が褒められているように喜ぶ政宗が可愛いと感じてしまった。

「片倉殿は本当に何でもするでござるなあ…」
「…うーん、暴走とも言うような…やりすぎのような…」

幸村は感心し、佐助は呆れていた。

「おいしいだけじゃないからな。カロリーも抑えているし、消化吸収も比較的良くしてあるから、の胃でも夕飯が食べられなくなる、なんてことにはなるまい。」
「!!」

背後から、小十郎の声が聞こえてきた。

「おう、どうした?」
「食材の買い物をした帰りです」
「小十郎さん!!」

トレーナーにゆったりとしたジーンズでのラフな格好で、小十郎はスーパーの買い物袋を持っていた。

「政宗様は一時期、間食をして夕飯を残した事があってな…」
「い、いつの話だ!?」
「政宗さん可愛い〜」
「残してはいけませぬぞ、政宗殿」
「旦那に身長抜かされちゃうよー?」
「うるせえな!!」

はじいいと小十郎の持つ買い物袋を見ていた。

「小十郎さん、それ夕食の材料?」
「ああ。」
あまり量は多くないようで、何が入っているのか気になった。
…まあ、野菜なら自分で作っているのだろうが。

「今夜はなんですか?」
達も来るか?」
「え…もしかして…」
「鍋だ。これは調味料が足りなくてな。」

小十郎が袋を軽く持ち上げた。
と幸村と佐助は目を輝かせた。

「いいの!?」
「鍋…!!良いでござるな…!!」
「行っちゃって良いわけ〜?嬉しいなあ〜。ウチ食材切らしてて、今から買いに行くのめんどくさいって思ってたんだよね〜」

肉は注文したものが本日届きますので、と小十郎が言うので、きっと立派な肉なんだ…!!と皆さらにわくわくした。
政宗はそんなに期待され、来るな、とは言えなくなった。

「…まあ、小十郎の鍋は美味いからな…」
「「「ごちそうになる!!」」」

小十郎はくっくっと笑った。

「今日は楽しい夕食になりそうですな」

と幸村は一緒にスキップしだし、政宗と佐助は呆れた。
「夕食一緒っていいよねー!!そのまんま泊まりたいー!!!」
「な!!そ、それは破廉恥でござる!!」

幸村は顔を真っ赤にして、足を踏み外して転びそうになった。















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お鍋シーンは書かないという悲劇
みんなでほのぼのEND
小十郎がラフな格好で歩いていたら萌え死ねる。