「小十郎さん!!今日もカッコいいですね助けて!!」
「ははは、、いきなり格好良いなんて言ってきても何も出さないぞ?」
「ああ!!助けてが聞こえてなかったか!!」
「残念だったな

そのまま政宗に再び引きずられていった。



バターンと勢いよく政宗が部屋の扉を開け、を乱暴に中に入れた。

「政宗さん…手荒…」
…俺と幸村の喧嘩はもう邪魔するな?」
「…あ、あれそんなに邪魔でしたか?」
「…………」

政宗がどかっとベッドに座った。

「お前が来る前にすでになぁ…ゲージやばかったんだ…」
「はぁ」
「お前の前で…無様に負けるわけにはいかねぇだろ…!!だから踏ん張ってたのにお前のあの一言…!!」
「……」

そ、それは申し訳ない…

「政宗さん」
「あ?」
「今度はスポーツが見たいです」
「…何が」
「幸村さんとの勝負」

が政宗の隣へ行き、ベッドに勢いよく座った。

「カッコいいとこ見せてください」
「…応援しろよ?」
「幸村さんの応援を佐助がするなら、私は政宗さんの応援をします」
「…素直じゃねえなあおい…」

政宗が一度、天井を見上げた。

「…まあ、こりゃ、折角だし…」
「はい?」

ゆーっくりの方に視線を向けた。

「セオリー通り、やるか」
「今から、再戦?」
「ちげえよ」

政宗は

の肩を掴んで

一気に押し倒した。

ベッドがギシッと音を立てた。

「はい?」

はきょとーんとして、政宗を見上げていた。


「この場で無防備は、致命傷、だろ?」

「そ、そうでもないさ」

「どこから来る自信だ?」


政宗はの制服のブラウスに手をかけた。

「へ…」

政宗はにやりと口元を上げ、

ブチイ!!とボタンを引きちぎった。

の下着と素肌が露わになった。


「っ…ぎゃああああおっかねー!!!!!!男の人っておっかねー!!!!!なんだいなんだいちょっと力が強いからってえええええええ!!!!!!!!!!」

「なにこいつ凄い色気ねえなこいつ!!!!!!!!!」

ここは、きゃあやめてぇー!!!だろうがああああ!!!!と政宗が怒鳴った。


「ははあ、だから用意されたのはスポーツブラだったのですね」
「うおおおおなんだか萌えねえぞこれええええ!!!レースとかフリルとかねえの!?もうこの際色はなんでもいいから普通の可愛い下着が良かった!!!!!!!」

は普通の黒いスポーツブラで余裕だった。
政宗はとの初めてには夢いっぱいだった。

政宗はすごくがっかりして、とりあえずせめて…との胸に顔をうずめてめそめそしていた。

「…いいんだ。俺、お前とは最悪酔った勢いでもいいんだ…こんな状況がなんだ…夢なんて見ねぇぞ俺は…」
「私が嫌だよそんなの…。まあまあ、政宗さん…よしよし」
は政宗の頭をゆっくり撫でた。

「とりあえず、なんかシャツ無いですか?代わり…」
「お、俺のシャツしかねえな。それはちょっといいな…俺の着るのか…!!」

今の政宗にはちょっとしたトキメキが嬉しいようだ。

すぐに離れて、クローゼットからシャツを取り出した。

「ありがとう」

受け取ると、は服を脱ぎだした。

「…ど、堂々と着替えるのかよてめえ…まあいいか…」

が着替え終わると、誰かが政宗の部屋をノックした。
「誰だ?」
「筆頭!!例のものが届きやした!!」
「入れ」
「…?」

部下らしき人間が政宗の部屋に入ってきて、紙袋を渡した。

「…なに?」
「全部で何gだ?」
「詳細はこちらの紙に」
「判った」
「…!!!!!!」

クスリだ…!!!

大変だ…!!そんなものに手を染めちゃだめだよ政宗さん…!!

「政宗さん!!やめて!!」
「あ?ちょ、言うタイミングが随分ずれてるぜ?よし、ちょっとまて、もう一回押し倒す…」
「違うの…!!それ…」
「これか?」

政宗が中から白い粉を一つまみ取り出した。
それをぺロリと舐めた。

「…!!!!!!!」
「うまいな…」
「お、おいしくなんか、ない!!!!!」
「筆頭…」
「ああ、下がっていい」

そういわれ、部下が一礼してすぐに部屋から出て行った。

「…お前にこれの良さがわからねぇか?」
「知らない!!!政宗さん!!それをこっちに渡して!!」
「何言ってやがる…」
「いいから!!」

今度はが政宗に飛びついた。
その勢いは凄くて、政宗は壁に背をぶつけた。

!!」
「いいから!!だめ…こんなの…!!」
「ああああやめろ!!こぼれるだろ!!」
「どんなに高価なものかは知らない!!!」
「やめ…!!!あああ三陸の塩!!!!!!!!!」

………………

しお…

「しお?」
「今日はこれで塩漬けとかおにぎりとか作るんだ!!小十郎が鍋するっていうから…俺も何かって…わざわざ取り寄せたんだぞ!?」
「…えーと」

ま、紛らわしいヤク●だなあ…ここは…

「…すいません…」
「ふざけんな!!てめえなあ…」

政宗はを見下ろして

「…お前の、その、しょんぼりしている顔は、そそる」
「う…?」

政宗はの顎に手を添えて、上を向かせ

頬に軽くキスを落とした。

「ま…政宗さん…」
「メシ食ってけよ」
「は、はい…」
「お泊りコースも大歓迎だ」
「それはいいや」
「余韻も何もあったもんじゃねえなあおい!!!!!!」


















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政宗END
グッドエンドなのかバットエンドなのか謎